文章は「書く」ではなく「描く」もの。自分が伝えたいことをしっかりと文章で伝えるための文章術、『マジで文章書けないんだけど』(前田安正著)
文章を「書く」とは、物事を客観的に観察して、それを基にストーリーを「描く」もの。
そもそも人間とは、ある「状況」から「行動」をおこして「変化」する。そして文章とは、人間の思考にそって書かれるものだから、「状況」「行動」「変化」が入り混じるものとなる。
しかし、思考の組み立てを間違うと、SNSの文章のように「状況」の報告ばかりになってしまう。これでは本当に伝えたいことは伝わらない。
文章へと展開を促すための「なぜ」「どうして」の問いかけが必要。
文章は、つぎの流れで書いていく。
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まず、一つの文に一つの要素しかいれない。
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次に、一つの文を、箇条書きのようにどんどん書いていく。
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ここから、文と文をつないで、文章へと展開していく。
ここで必要なのが、文から文章へと展開を促すための、「なぜ」「どうして」という問いかけ。
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自分の文を客観的に観察して、「なぜ」「どうして」と問いかける。
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「なぜ」「どうして」を意識すれば、文章に「状況」「行動」「変化」と「5W1H」が入り混じる。
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読み手が「なぜ」「どうして」と思うところを書いておかないと、フラストレーションを生む。
文章を「書く」とは、物事を客観的に観察して、「なぜ」「どうして」と問いかける。それを基にストーリーを「描く」いてゆく。問いかけのなかで、イマジネーションをどんどん膨らませて、文章を描いていくのだ。
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本書はベテラン校閲記者による文章術。くだけたタイトルで、文体も軽く、イラスト満載の小さな本。でもその内容は、文章の基礎の基礎から、物事を客観的に捉えてストーリーを練り上げる文章術まで学べるもの。実践的なノウハウも多く、読んでよかったです。
マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~
- 作者: 前田安正
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/04/19
- メディア: 単行本
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